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どうといったことのない  平凡な写真が好きだ


by gogonohizashi

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一番美しいカメラ

※カメラや撮影についての蘊蓄話はこちらでやっています→「一読者との対話」

このカメラより美しいカメラは無いと思う。だから、私はこのカメラを机の上に飾っている。"愛玩"なので丁寧に写してあげた。下に敷いたのは、冬場にパジャマにしているよれよれのスウェットだけれど(笑)。

窓からの自然光のみで撮影。読み通り、-3.0EVでぴたり(←自慢です)
ISO1250 F8 1/17秒、手持ち。FUJIFILM X100Tで撮影。

一番美しいカメラ_e0317614_20225787.jpg

写真家I君(北海道の写真家I君とは別人)のブログを覗いたら、昨日更新したエントリーのタイトルが「F3を点検に出す」となっていた。彼が愛用しているNIKON F3が動かなくなり、ニコンのサービスセンターに点検に出したという話しであった。ところが、F3の修理期間は2016年7月1日をもって終了していたとのこと。なんと、I君が持ち込む数日前である。しかし、幸いにも点検の対応をしてもらえたとのことである。I君はブログの末尾に次のように記している。

ここ数年フィルムカメラはF3しか使ってこなかった。使い勝手が良く、写りも好きで、なにより丈夫だった。僕はF3に甘えるあまり、予備を用意することを怠っていた。点検、修理には時間がかかる。F3を長く使うためにも、ここはひとつ予備のカメラを探すべき時かもしれない。

NIKON F3は1980年の発売開始から2000年のメモリアルエディッションまで21年間の長きに渡って製造・販売されてきた超ロングセラーカメラである。後継機であるF4、F5が販売された後も現役機種として併売されていた。それだけ人気があったと言うことである。そのため、中古の球数は非常に多い。じっくりと選べば、コンディションの良いものを見つけることができるだろう。

私はF3を1980年に購入している。発売された年である。しかし、ほとんど使わなかった。なにも撮りたいものが無かったからである。それでも手放したくは無かったが、ちょっとした不注意から私はF3を失った。

デジタルカメラを使い始めてからも、F3を超える魅力的なフォルムのカメラには出会わなかった。いつかもう一度F3を我が手にしてみたいと思い続けていた。2年半ほど前、いたずらでヤフオクに入札した。本気で買おうとは思っていなかった。絶対に落ちることなどないと思うような低額で入札していたのだ。しかし、翌朝メールチェックをしたら「あなたが落札しました」というメールが届いてた。

そのため、ニッコールレンズを1本落とさなくてはならないことになった。レンズの方が高かった(笑)。そのF3は、9ヶ月ぐらい机の上に飾った後、ようやくフィルムを入れた。一昨年の11月3日に家族で山登りをした際に持参し、たしか31枚目まで撮った。その後、そのフィルムはF3の中に入ったままである。

I君に必要があるようであれば、私の手元のF3を届けてあげようと思う。そう言えば、今年は正月早々彼の師匠である写真家のW氏の自宅に、エプソンPX-5500を届けたんだった。W氏が「PX-5500が壊れた。手元にはインクの買い置きもたくさんあるのに、新しい機種を買うのも躊躇う」という話しをブログに書いていたので届けたのである。I君はW氏の10人目の、そして最後のアシスタント。彼にF3を届けてあげれば、私は師弟の両方に恩を売ることができる(笑)。彼らにはずいぶんとお世話になったので、どちらも差し上げても良いくらいだ。

そう言えば、iPhotoの中を探せば、I君が私のF3を構えている写真があるはずだ。彼は私のF3を手にして「いいカメラですね〜」と口にした。「なに変なこと言っているんだよ。自分だって持っているじゃないか」と返すと、「いやー、そうですけど、人のを手にするとまた違った感じがするんですよ」とI君は答えた。そう言えば、彼の師匠もまったく同じことを著書の中で書いていたっけ。そんなものなのだろうか?


by gogonohizashi | 2016-07-08 21:00 | カメラ